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《MUMEI》
暗黒の夜に……
by

 小刻みに揺れるトラックの荷台に3人の男が座り込んでいた。
 マクレガーのコートを羽織り、腰周辺が異様に膨れ上がった、その道のベテラン風の男。
 赤い瞳と頬にある裂傷の痕が印象に残る背の高い男。
 2人に比べたら華奢な体格をした中背で青い瞳の男。

 それぞれが何らかの事情を持っていることには間違いないが、このような境遇の人間同士に面識があるとは“通常”は考えられない。
 しかしこの場合は、彼らに面識がないはずはなかった。
「着いたぞ、兄ちゃん達」
 振り返った運転手に一瞥をくれた赤い瞳の大男はいった。
「ありがとよ、オッサン。
 ……おい、起きろ」
 ベテラン風の男と華奢な男を蹴り飛ばす。
「ん……着いたか」
 華奢な男は質素な上衣に手を突っ込み、鈍い輝きを放つものを取り出した。それを構えて、華奢な男は効果音を発した。
「……バァン」
 ベテラン風の男は、巨大な物体をコートから取り出した。異様な膨らみはなくなる。
 今度は効果音ではなく、本当の銃声が連続して響き渡った。
「戦闘開始だ」

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1:老兵

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