《MUMEI》
もう一人の「更木」
by KING

北流魂街第80地区「更木(ザラキ)」。
血で血を洗う、この街に流れ着いたのは赤毛の粗暴な雰囲気を漂わせる、ツリ目の少年。
街に来てから、数日で手に入れた自らの刀。
後に少年は知ることになるだろう。
己の持つ刀・「斬魄刀」の名と。
己の目的と。
己と同じ姓を持つ、血の繋がりこそ無いけれど同じような男に出会うことになるだろう。
やがて、少年は死神となり、自分より強いものを自らの刃で切り捨てていくことになるだろう。
これは、そんな仮に居るとするならば、喧嘩と暴力の神とも呼ばれることになる、一人の死神の物語である。


0:生まれ落ちる

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