《MUMEI》
光点下のアトラスト
by テラバイトφ

【SFロボットアクションと淡い恋の小説】


 地球は実に孤独な存在だ

だから世界は、宇宙のどこかに我々同様、思考を持つ生物がいることを望んでいた

同じように、宇宙のどこかにいる生物も望んでいたに違いない



想像は現実となり、世界は望んでいたことが過ちだったことに気付く


けれど長瀬敦樹は違った
もしそれでも懐かしの、愛していた人に会えるならば、望みは絶対に捨てたくないと

しかし鈴原里香は違った。
もしそれでも宇宙の中和がはかれるならば、望みをたやすく切り捨てることを


互いの思いは通いつつも、いつかは交差してしまう


だからその瞬間まで2人は懸命に生き続ける

0:ときの記憶/夏色

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