《MUMEI》 しばらくすると… ブツブツ…ブツブツ…ブツブツ…ブツブツ… キンコン!カンコン!キンコン!カンコン! さっきのオバサンが反対方向から歩いて戻ってきた! 「○△×□の神がどうたらこうたら!…○△×□波の力がどうたらこうたら…!」 オバサンは意味不明な独り言をつぶやきながら 車内のいたるところをキンコンカンコン叩きまくっていた 俺以外に数人いた乗客らも唖然とした表情でオバサンの奇行に目を奪われていた たしか「神」とか「ナントカ波の力」とか言ってたので 何か怪しげなカルト宗教にハマってるオバサンだと思う オバサンはしばらくすると、また戻ってきた どうやら4両編成の電車の端から端まで、金属棒で叩きながら延々と往復してるらしい しばらくすると俺が降りる駅に着いた オバサンが気になったお蔭で眠気に打ち勝てた 乗り過ごさないで済んだよ! あの時はありがとう! 第6話 完 前へ |次へ |
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