《MUMEI》

紗耶香ちゃんを連れて母さんが買い物に出た。



冬休みに入ってからは七生は働き詰めで休みはもう後半に差し迫っていた。
七生とこうして会うのは久しぶりだ。

「宿題進めた?」


「寝る間も惜しんでコツコツね。半分はどれもいったよ。二郎は?」


「後は現社のレポートだけ。」


「えー英訳見せろ!」


「自分で……」
あ、そうか。

七生がいつ来てもいいように部屋掃除しといたんだ。


「いい?」
七生が立ち上がる。そうか、二人きりだしね。離れててやっぱり寂しかったとか……?


「いいよ。」


物欲しげに見られた。

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