《MUMEI》 「……ふぅん。あんた、言ったからね。帰らないって言ったんだから、責任持ってよね」 「うん」 母は信用のなさそうな顔をわざとらしくしてる 無理もないかな お互い 嘘ばっかりだったもんね 「じゃあね、もう会わないかもね」 去り際の悪態もかわらず、手も振らず、振り返りもせず ただ、スタスタ歩いて遠のいていく いつも 信じられなくなる あの人と私は 本当に同じ血が流れているのか 急に 自分の血管が かゆくなった 感じが した 前へ |次へ |
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