《MUMEI》
雨宿り
結局朝方まで嵐は止まず、佐山さんと愛美はファミレスで過ごす事になってしまった。
愛美は佐山さんに気をつかって夜遅くまで眠りにつけなかったが、いつの間にか眠ってしまっていた。
佐山さんも寝ていたようだ。
愛美は目が覚めると時計をみた。
時計は午前7時をさしている。外は美しい朝日が街を照らしていた。しばらくして佐山さんが目覚めた。
「おはようございます。」
「おはよう。」
朝の当たり前なあいさつだけど佐山さんとすると不思議な気分だった。
「ごめん、俺が誘ったからこんな事になってしまって。」
「いいんです。だって昨日はすごく楽しいかったし。」
「今日は帰ったら俺の車で岩井さん送るよ家族も心配しているだろうし。」優しい佐山さん。
「本当にいいんですか?嬉しいです。」
愛美は決意した。今この瞬間に言わなければ後悔する…だから…
「佐山さん…」
「どうした?」
「私…佐山さんが好きです。他に好きな方がいてもかまいません。好きなんです。」
愛美は佐山に告白した。

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