《MUMEI》
伝えたい思い
佐山さんはとても驚いた顔をしていた。 今に腰が抜けそうな顔だった。
そして佐山さんがゆっくりとしゃべり始めた。
「…ありがとう。でもごめん…俺今気になっている人がいてその人を本当に好きかも分からないんだ。
だからそんな中途半端な気持ちで岩井さんと付き合ったりなんか出来ない…。」
愛美は佐山さんの答は分かっていた。
でもそれでも自分の気持ちを伝えないと後悔すると思ったから…。自分が傷付いても伝えなければならない事だったのだ。
「…わかりました。でも佐山さんを好きでいる事だけは許してください。」
愛美は泣きそうだった。
佐山さんが
「ありがとう…。」
といった。
今はまだ佐山さんは愛美を選んでくれなくても、もしかしたらこれから先に…。という事もあるかもしれない。だからあきらめないでいようと心に誓った。ファミレスから出ると美しい太陽が眩い光を放っていた。

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