《MUMEI》

「…」
天白は、ヒール(治癒力)で、優の体力を
回復した。
「これで、もう大丈夫」
「…」
「んな、俺はなにし」
優は、衝撃により、気絶していたので記憶が全くない。
「…あなたは、あまり外を歩かない方がいい…」
天白は、優に警告してから、その場を立ち去った。
「あの、先ほどはすみません」
「いや、俺もあまりはは、何かあったかなんて覚えてないな」
「…これから先、たぶんあなたは何者かに狙われる」
「え?」
「冗談半分じゃないんです。事実です、あなたは
時空超越者であり、あなた一人でこの世界、人類を変えることだって
一瞬で人類滅亡に導くこともできる」
この、少女の言うことがよくわからないが、俺が先日夢に見たあの
電波女と言っている内容は変わらない。
「いやまてまて、落ち着け俺は超越者でもないし、アダムとイブでもないんだ
凡人の俺にそんな能力はないだろう
いや、何かの間違いでは」
しかし、この少女と言い、あの子と言い
けして、言っていることは嘘や詐欺ではないような気がする
時空超越者なんて、よくできた、SF寸劇だし、ましてや俺一人で
人類を滅亡させるなんて、どんな極悪犯よりもすさまじいぞ
つまり、俺で人類が滅亡できるのなら
約数十億もの人間を俺が殺したということだ。

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