《MUMEI》

そうこうしてるうちに地下鉄が駅に停車するため減速した

事件はそのとき起こった

「痛ってェ!!なにすんだ!!?」

DQNが以外と可愛い声で叫んだ

見ると、DQNの前に傘を持ったオジサンが立っていた

チラッと顔を見ただけだが、このオジサン

まるでヘビのような…爬虫類系を連想させる顔立ちをしていた

どうやらこのオジサンが降りようとしたところ、足を組んで座るDQNにイラっとしたらしく

その邪魔な足を傘でぶっ叩いて払いのけたようだ

「ちょっとぶつかっただけだろ?」

オジサンはDQNを見下ろし、鼻でせせら笑うように言った

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