《MUMEI》

H樹とオバサンは、はじめは車内でどーでもいい話をしていたけど

話してるうちにオバサンの様子が最初に出会ったときと違ってるのに気付いた

明らかに化粧が濃くなって、香水の匂いもキツくなっていたそうだ

そうこうしてるうちにオバサンは「彼女いるの?」とか「この後ヒマ?」とか

妖しい質問をH樹に投げかけてきたそうだ

H樹はバカ正直に、最初の質問には「今はいません」…

次の質問には「はい、あとは帰るだけです」と答えたそうだ

するとオバサンは「そぅなの?じゃあ時間あるのね?」と笑い

おもむろにタクシーの料金メーターを止めた…

H樹の心の声(え?…)

「これは私の気持ちだからね笑」

オバサンは不気味な笑みを浮かべていた

「は…はぁ…ども…」

ここへきてようやくH樹は少し心配になったそうな

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