《MUMEI》

「ちょっとドライブしましょ笑 この街を案内してあげるゎ笑」

「え?…あ…はい…」

H樹はメーターを止めてくれたオバサンの好意を無下にもできず、頷くことしかできなかった

そしてタクシーは夕闇迫る地方都市を走り回った

その地方都市にあるお城の跡とか、いろいろ案内してくれて、観光ガイドみたいな話をしてくれたみたいだけど

H樹の耳には全く入らなかったそうな

そうこうするうちに、タクシーが信号待ちで停車したとき

オバサンがH樹の腕を触った

「以外と筋肉すごいわねぇ笑 なんかスポーツやってたの?」

「え?…いぇ…とくに…」

H樹が緊張していると、オバサンの手がH樹の胸元に伸びてきた

H樹の心の声(ひぃ!)

「ここ感じる?笑」

「え!? いや…あの…」

H樹はどうしてよいか分からずオバサンにされるがままだった

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