《MUMEI》

するとオバサン…

「ここから海も近いのよ…行きましょ笑」

優しく誘いかけるような言葉と

恫喝するような眼差しをH樹に浴びせかけた

「いや…あの…」「行 き ま し ょ!笑」

戸惑うH樹をオバサンの声が遮った!

オバサンは、こうしてH樹を拉致したのだ

H樹は、この後自分がどうなるか本気で心配になったらしい

もしかすると このまま地元に生きて帰れずに

この地方都市で一生過ごすことを覚悟したらしい

暫くするとタクシーは人気の無い海辺に停まった

そこはシーズンオフの海水浴場みたいな砂浜だった

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