《MUMEI》

「さあここがこの街の海よ…」

「は…はぃ」(震え声)

「誰も来ないわよ」

「は…はぃ」(ひびり声)

「あら、震えてるの?笑」

「はぃ…いぃぇ…」(涙声)

「かわいいわねぇ笑」

オバサンは、プロレスラーのような肢体を

H樹の座る助手席に寄せてきた

「ひいいいい!!!」

「時間あるんでしょ? いいじゃない?笑」

「嫌ああああ!!!」

オバサンは、H樹にクチビルをすりよせる!

「ダメええええ!!!それだけは!それだけはダメええええええ!!!」

H樹は巨大なタラコの襲撃を間一髪で交わし

助手席のドアを開けて車外へ逃げた!

「たあああすけてえええええ!!!」

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