《MUMEI》

そうこうするうちに電車が駅に到着した

この駅では大勢の乗客が降りるので、少しだけ混雑が解消される

俺は圧力とストレスから解放されることに少しだけ安堵した

そのときだった…

「どけよ!オラ邪魔だ!!」

俺のすぐ後ろを無理やり通ろうとするオジサンがいた

ドンッ!!!

吊革に掴まっていた俺の背中に、鈍い衝撃が伝わった

「痛え!」俺は思わず叫んだ

「なにすんだ!」俺の隣にいた若い男性も叫んでた

振り向くと、そのオジサンのツラが見えた

そのオジサンも この駅で降りるらしく

降りるときにも誰それ構わず殴りまくっていた

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫