《MUMEI》

「こんにちは、橘君…」
「な、お前は」
偶然、廊下で昨日の少女と出会った、正式には、一日飛んでいるので
一昨日の少女だが。
「なんだ、お前もここか」
「…ええ、そうよ」
「なにか、用か…」
優が、そういった途端
「な…」
鋭い刃物が目の前に向けられた。
「はあ、何してんだよ」
「別にいやな予感がしただけ」
少女は、自らのマター(物質生成)で創り出した
鋭い武器を仕舞い、その場から去って行った
「…はー」
今日一日、わけのわからないことだらけだ
朝、起きたら一日が過ぎていて
昨日、自分が何をしていたかよくわからないし
バスジャックに遭って殺されかけるわ
変な能力者に絡まれるわ
意識失うわろくでもない一日だったきがする
もしも、碓井さんやあの電波女が言うように
俺に世界を変える力が
あるなら、明日にも
平凡な世界にしてくれ

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