貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》File.14 前田は走った
「なっ…葛城さんは応援を呼んでください!僕は追いかけます!」
「あっ…えっ…行っちゃった…」
僕は中学、高校は陸上部に所属していた。
だから人並み以上の体力はある。
だが…足は早くない。
「追いつけない…」
その時だった。
プルルル…プルルル。
(応援の人からか!?)
「もしもし!」
「…」
「もしもし!」
「前田君?今…どこ?」
思わず携帯を耳から離し画面を見る。
薄井さん…。
「聞こえてる?今…どこ?」
「えっと[紳士の憩い]を北上中です!」
「捕まえないで…」
「え?」
「私が行くまで捕まえるなって言ってんのよ!!このウスラバカ!!」
プーッ、プーッ。
僕は必死に追いかけた。
見失わないように。
そして…。
「ドォコォダァ!?私の超名酒[荒天]を盗んだヤツァ!」
ミニパトが有り得ない動きをしながら僕を追い越していった…。
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