《MUMEI》

バキバキバキ!

リュックの中で何かが壊れる音が聞こえた!

「あー!!!ちょっとー!!!慌」

惨切り頭は初めて日本語らしき言語を口走った!

そして無理やりにリーマンのケツの下からリュックを引き抜くと

顔面蒼白になりながらリュックのファスナーを開け、中身を確認していた

そのとき奴が占有していたもう一方の座席から手をどけた

するとオバサンがサッとそこに座った

リーマンはふてぶてしい表情で、惨切り頭をチラ見したが、何事も無かったようにスマホをいじり始めた

リーマンとオバサンの間で、惨切り頭の耳や顔が みるみるうちに赤く染まった

「あぁ〜〜!!!泣」(なぜか小声)

惨切り頭はリュックの中身を見ながら泣きそうな声を絞り出していた

(そんな大事な物なら座席に置かないで抱えてろよ…)

俺は事の一部始終を見て思った

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