《MUMEI》

『邪魔だっつーの!』

声と同時に
背中を蹴られた。

威力は結構強くて
私は転んだ。

冷たい廊下にうつ伏せになった私を
誰かが足で踏みつぶす。

『視界に入んじゃねーよ、タコ!』

ぐりっ とそのまま私の背中を踏みにじり
暴言を吐き出して
男子生徒達は去っていく。

誰もが私を気に求めることなく、
楽しげに通り過ぎてゆく。



これが私の日常である。

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫