《MUMEI》
カエル
真夜中、枕元でカエルの妖精が囁いた。
「明日か明後日の内に旅に出なさい」
「どうして?」と僕。
「理由は追々話すからさ。今日のところはゆっくりと休んでおくんだな」
あーねむひ。悠々と眠りにつきました。
翌朝カエルがしゃもじのようなもので僕の頭をしつこく殴り付ける痛みで目が覚めた。
「ねぼすけ!」
うるさいなまだ七時じゃないかもう少し寝かせてくれよ。
「いい加減に起きろ!
早くしないと船に乗り遅れちまうよ」
渋々布団から這い出て側にあった鎧を着込み引き出しから錆びた剣を取り出した。
「なかなか似合ってるぜ」
「ありがとう」
まずは港にいってみよう

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