《MUMEI》

森を出ると近くに村があり、ソーマはそこに向かっていった。
「ところで春人は何も覚えてないの?」
村に向かう途中ソーマにそう聞かれたので思い出そうとしたんだけど
「うん・・・思い出そうとすると頭が痛くなるんだ」
「そうなんだ・・・あっ」
そう言われて前を見ると
前に鎧を着けた大人がいたんだ
「おい、ソーマ。なんだその小僧は」
「あっこの人さっき森で倒れてたんだ」
「倒れてたって・・・二人目かよ・・・おい、小僧

「は、はい」
「お前名前は?」
「は、春人と言います」
「春人、まさかお前も記憶がないのか」
「え、はい」
「やっぱり二人目か・・・」
「ねえトーラス」
「なんだソーマ」
「春人もおばあちゃんの家に連れてっていいよね」
「うーん・・・いいとは思うが。」
「やったー!じゃあまたあとでね!」
「おう、ちゃんと村長に挨拶しろよー。あと春人よ。」
「はい!」
「俺は見た目ほど怖くないぞ」
「は、はい!」
「あはは、十分怖いってトーラス!」
「なんだと・・・」
「ほら村長に挨拶しにいこう!春人!」
「うん」
・・・

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫