《MUMEI》
愛憎
余命半年、天才少年と呼ばれた僕の人生はわずか十五歳と三か月という
はかなく若い一生になる。
「周りからの期待に応えられないなんて」
とても、悔しかった。
周りはもう高校生で人生の花といわれる青春時代を過ごしているだろう。
「いつ、死ぬかわからないなら」
こんなところから出してくれたらいいのに
入院生活を語り合い、顔を合わす患者もいない
暇つぶしのためのテレビもないし、ただ
真っ白な無機質な空間がますます自分を
てもちぶさたにする。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫