《MUMEI》
シャツのボタンを外しながら唇を重ねる。
とてもこんな色っぽい眼を視ながら脱がすなんて無理だと思ったから…。
シャツを剥がし、俺達はもつれ込む様にベッドに沈む。
俺は夢中で裕斗の素肌にかじりつきながら
もどかしくTシャツを脱いだ。
そして素肌を合わせながら再びキスをすると、裕斗は俺の背中に腕を回してきた。
「ゆうちゃん…、チュッ、愛しい…、はあ…、カワイーなあ…、惚れちまいそうだよ…」
「本当…?嬉しい…、伊藤さん大好き…、
俺伊藤さんが好き…」
――へ?
俺は腕を突っ張り、裕斗を見下ろす…。
「ゆうちゃん…本気で言ってくれてんのか…?本当なのか?」
年甲斐もなく胸が高鳴る。
綺麗な可愛い男の子が俺を…、俺みたいなオッサンを……
「俺…、伊藤さんが好き……。
ねえ、…抱いて?
俺を…俺を…
伊藤さんの色に染めて?」
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