《MUMEI》

いよいよ、着いてしまった










インターホンに 手を のばそうとすると








不思議に震えが止まらなくなる











足がうしろに進みそうになる










でも










ピンポーン










ただ、なんというか 助けたい











それだけで 押した









私と一之瀬君は全然ちがうって











気づいてあげられればよかった











私は、すごくバカだった

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