《MUMEI》
部屋
「えっとじゃあ...宏は階段上がってすぐ左の部屋を使ってな。」

「ありがとうございます。」

階段上がって
すぐ左の部屋って...

「えっ 私の部屋の隣じゃん!」

私が大きな声を出す。

「そこしか部屋が空いてないんだから、当たり前だろ?」

お父さんが首を傾げる。

年頃の娘の隣の部屋に
知らない人を
住ませないでよ!

と言う心の叫びも虚しく
そこしか部屋がないので
高橋さんは
そこに住む事になった。

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