《MUMEI》

「ねえ」


後ろから声が聞こえて


これって、私に向けてかな?


一瞬のうちに頭の中にいろんなことが浮かんでは消えて


私は、ゆっくり、恐る恐る振り向いた。


そこにいたのは、背が高く長い髪で、

いかにもクールビューティーと言った感じの


美人の女の子。


「えっ!?

あっ、はいっ」


思わず慌てちゃって、声が裏返った


これはチャンスかもしれない


頑張れ私!


「あの…」


「一緒の班にならない?」


その子は、真顔で、淡々と私に言った。


「え…あっ、

私で良ければ!」


慌てて返事をして、


だけど、それと同時に安心する気持ちもあった。


「あ、女子あそこまだあいてんじゃーん。」


するとまだ班が決まってなかったらしい男の子三人も混ざってきた。


「じゃ、この班はこれで決まりで。」


また真顔で、さっきの女の子が言った。

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