《MUMEI》 「俺は西野里空(ニシノ リク)。よろしくね〜」 こっちの男の子は、女の子みたいな顔をしてた。 髪の毛を金色に染めてて なんだかとても明るそう。 あとは、もうひとり 黒髪でゆるパーマの、端正な顔立ちの男の子。 「…北野恭也(キタノ キョウヤ)。」 北野くんはそれだけいうと、黙ってしまった。 「もうー、恭くんったら照れちゃってえー」 「ごめんね、こいつ無愛想で」 西野くんは北野くんの肩をツンツンつついて、 宮地くんは私たちに、困ったように笑った。 前へ |次へ |
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