《MUMEI》 「そうなんだ。」 「…杉波さんは?」 「えっ」 すると、宮原さんが私にそういった。 まさか、聞いてくれるとは思わなくて 素直に嬉しい。 「え…っと、 三島高校。」 「三島高校…? 聞いたことない。」 「あ、うん。 隣の県にあるの。」 「隣の県… じゃあ電車で来てるの?」 「ううん、 引っ越してきたんだ。」 「ふぅーん。」 そこまで喋って、ハッとした。 宮原さんと普通に喋れてる… 会話が弾んでる…! こ、これはチャンス! 「宮原さ…」 「じゃ、私こっちだから。」 前へ |次へ |
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