《MUMEI》

俺は女性をまともに直視できなかった

かといって目を伏せても、女性の胸とか毛が生えてるとことか目に入ってくる

「○○円ニナリマス…千円オアズカリシマス…○○円ノオカエシデス…」

チキンな俺はドギマギしながら女性誌の会計をこなした

釣り銭を返すとき、女性の手のひらに軽く指先が触れた

「ありがとう…」

キレイな女性特有の声色で礼を言ってくれた

その声は俺のオスの本能を刺激し、女性のコートのはだけた部分に視線を誘わせた

小ぶりなオッパイだったけど、ツンて乳首が立ってて、かなりヤバかった…

女性は俺の反応を眺めて楽しんでるのか、クスッと笑った

そして颯爽と毛皮のコートをひるがえして、店を後にした…

俺は「ありがとうございました〜」と挨拶するのも忘れて、女性の後ろ姿を目で追っていた

その女性を見たのは、それが最初で最後だった…

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