《MUMEI》
班での出来事
お昼も終わって5時間目


班活動だった。


どうやら、班の中での係りを決めるみたい


「じゃーどうするー?


誰かなんかやりたい係りあるー?」


相変わらず班のまとめ役は宮地くんで。


「俺はなんかヒマそーなのがいいー


班長だけはお断り」


そういったのは西野くんで。


相変わらず北野くんは仏頂面だし


宮原さんも口を開かない。


…なんて言ってる私も同じなんだけど…


…でもここは勇気をださなきゃ…!


「あ、あの…」


すると、みんなが一斉にこっちを向いて


「あの、良ければ私、班長やりましょうか?」


「…………」


「…………」


沈黙……


い、言ってしまった…


だけど、その沈黙を破ったのは、宮地くんだった。


「いいの?


じゃあ、おねがいしちゃおうかな」


いつもみたいに、優しく笑ってくれた。


「う、うん!


がんばります…!」

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