《MUMEI》

そしてまたぼーっと


彼の後ろ姿をながめる。


すると彼はもう一度振り向いて


「バイバイ!」


そういって手を振ってくれて


「ば…ばいばい!」


私も、あわてて振りかえす


するとまた、彼は笑って行ってしまった。


…自分の胸が


高鳴っているのを


鼓動が早くなっているのを


感じていた。

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