《MUMEI》
壁一枚
「んんっ...はぁ...あっ...あぁっ...」

隣の部屋から聞こえる
この声で目を覚ました。

...あれ、
私いつの間に
寝ちゃったんだろ...

そんな事を考えながら
体を起こす。

「...んっ...ふぅ...あ...あぁぁっ」

私は動きを止める。

...何この声。

まるで男の人が
喘いでいるような声。

ベッドを軋ませながら
そっと壁に耳をつける。

「んぁ...はぁっはぁっ...うぅ...っ...あっ」

こっちの部屋は、
高橋さんの部屋だ。

...もしかして、
オナニーしてるの...?

高橋さんの艶のある声。

ドクドクと心臓が
高鳴って行く。

他人の家に来た初日から
オナニーするなんて...

今きっと、私の顔は
真っ赤に染まって
いると思う。

オナニーしてる
男の人の声なんて、
初めて聞いた。

高橋さんの喘ぎ声が
私を縛りつけて、
この場を動けなくする。

「んんっ...はぁ...あぁぁ...ん...んぅっ...」

初日からオナニーする程
溜まってるなんて、
彼女とかいないのかな。

「あっあっ...あぁーっ...んぅっ...はぁっはあっ」

絶頂を迎えたようで
喘ぎ声が大きくなる。

酔ってるせいなのか、
声を抑えようとしない。

高橋さんの喘ぎ声を
聞いていたら私の
パンツが濡れてきた。

やばい...
私もオナニーしたく
なっちゃった...。

高橋さんエロすぎ...。

耳は壁につけたまま、
自分の手を、
パンツの中に入れる。

そして
二本指を入れてみた。

「あぁんっ!」

声が出てしまう。

もう片方の手で
口を抑えて
声を我慢する。

くちゅくちゅと
音をたてながら、
オナニーを開始する。

「んっんっ...ふぅ...んんっ...ん」

高橋さんの喘ぎ声を
聞きながらのオナニーで
高橋さんとセックス
してる気分になった。

今現在、私には
彼氏がいる。

最後にシたのは
一週間ぐらい前で、
そこまで欲求不満じゃ
ない私には、
オナニーをする機会が
あまりなかった。

でもシたくなって
しまった。

オナニーは、
気持ちいいけど
それじゃ足りなくて、
挿入れて欲しいという
気持ちが増幅する。

自らを攻め立てる指に
反応する自分に酔い、
喘ぐ自分の声を
抑えるのをやめて、
口を抑えていた手で
おっぱいを揉む。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫