《MUMEI》 疑問符のない聞き方で、宮原さんは私に聞いた そういうとこ杉波さんはどうなの って 私のだて眼鏡も髪型も 私がだせてないってことになる…んだよね、多分 「ま、まあ 少しは…あるかな」 …答えに、つまった。 「そっか」と宮原さんは言った。そのあと「だよね」とも呟いた 静かに。 「みんな割と、同じ気持ちなんだね」 宮原さんは一点を見つめて言った 「…うん」 私も、ぼーっとしながら 頷いた 自分に、言ってるみたいに …傷心してるわけではなくて それでも、それを噛み締めていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |