《MUMEI》
「いやー、ゆうちゃんの事初めて見た時からカワイーなあって思ってたんだよ、
なあ、俺の事いつから好きだったんだ?
…はは、まさか初めて会った時写メ撮ってたの、ダチに頼まれたんじゃなくて本当は…」
俺はなんとか全裸になり、ベッドの方を向いた。
「…あれ?、ゆう…
ちゃん?」
俺はベッドに上がり、裕斗の顔の両脇に手をつき、見下ろす…。
「…スゥ…スゥ…」
――僅かな寝息と可愛い…寝顔。
「おい、寝るな!頼む!………ゆうちゃんよ〜、そりゃねーよ!」
肩を掴んで揺すっても起きる気配が全くねえ…。
「殺生だ!こんなに盛り上げといてそりゃねーよ、頼む、起きろ、起きてくれ――!!」
それでも俺は諦めずに揺する。
更に試しに脇腹を擽ってみる。
そしたらうざそうに、俺の手を払い除け、
あっけなく寝返りをうたれた…。
泣きたい…、
何てこった…
こんなんありかよ…
「あーもう!…バカヤロー……」
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