《MUMEI》
マネージャーって一緒に筋トレしたっけ!?
中学校の放課後と言われると、色々なことを想像するだろ。

可愛い女の子たちが絵を描きながらおしゃべりしたり譜面と向き合い必死に音楽を奏でる文化部

提出物を忘れ、居残りさせられている生徒

誰かが誰かに告白するラブシーン

そして…



「バァァァニィィィング!!!!!!!!」

「タカさんは相変わらず、すごいね。」

「遅かったやつには特製ペナルティーがあるぞ。」



男子テニス部、皆がペナルティーを飲まないために必死になって走る。

まさに、青春の1ページ…


「なわけねぇだろぉぉぉぉぉぉ!!なんでマネージャーの私まで走らされんだよ!!」

「バァァァニィィング!!!!!!」

「ギャアァ!!河村くん!!怖いからぁぁぁ!!私、マネージャーだからぁぁぁ!!」

風魔由希…只今心が折れそうです。

何故か手塚部長に一緒に走るように言われ、現在私は青学男子テニス部の中をトップで走っております。

別に息が苦しいとか疲れたって感覚はないけど、なんか叫びながら走ってくる河村くんが怖くてしかたありません。

「ゴール!!乾君、私は乾汁飲まなくて大丈夫なんだよな!?」

「あぁ、残念だ。」

「乾君、何が残念なんだよ?」

「…独り言だ、気にしないでくれ」

こうして、私は乾汁を飲まなくてすんだのだった。

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