《MUMEI》
壊れたモノ
学校には行った






舞子ちゃんは普通だった


それはあたり前だ



舞子ちゃんは、何も知らない






本当は、このことをすごく言いたい







一緒に一之瀬君を助けてほしい



方法を一緒に考えてほしい





でも、いえない






「槙村」


ふと、呼ばれて顔をあげたら、高橋君がむずかしい顔をしてた




私はすぐに顔を下げた

泣きそうになった




「ちょっといい?」





私、高橋君によわいかもしれない

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