《MUMEI》
風魔由希について知らないことが多すぎる
〜越前〜
今日は放課後の部活がないため昼休みにレギュラーたちは屋上でミーティングをすることになっている。

乾先輩は由希先輩についていろいろ聞くつもりらしい。

―昼休み―
桃先輩と屋上に行くとすでに全員揃っていた。

中には由希先輩もいるが制服は着ておらず、普段着を着ている。

こちらに顔を向けた由希先輩は俺をみて、一瞬フリーズした。

「海堂、桃ちゃんの横にいるの誰?」

「越前ッスよ。」

隣にいる海堂先輩に聞いた由希先輩は立ち上がると、そのまま俺に抱きついてきた。

「「「「「!!!!!!!!????」」」」」

テニス部一同が驚いて目を見開く。

「なんだ、越前少年か!?猫目に猫毛の可愛い子ちゃんがきたと思ったら!!にゃんこ!!うわ〜うわ〜」

と言いながら俺の頭をわしゃわしゃと撫でる。

「なるほど、風魔は猫が好き…と いいデータがとれた。…それより、越前から離れたらどうだ?」

「由希先輩、俺の弁当もうなくなるッスよ。いらないんすか?」

「いや、いただくよ、海堂。」

海堂先輩の言葉を聞いた由希先輩はあっさり俺から離れた。

もう少し撫でられても悪くないと思ったのはナイショ。


っていうか海堂先輩はずいぶん由希先輩になついたんだな。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫