《MUMEI》
#13-
2356 記憶の中には いつも自身はいないから、ここにいる経緯を 意識せずに存在する。価値が蓄積していきも 減少していきもしない。積みかさならないままか、出現するのか否か。

0802 2334 なにが問題でおかしいかは 目に映ってくる。それを話さないまま 向き合ってるのは まるで不要な止められない洪水に 浸かっているようなこと。脳がそれを飛び越えた場所に 降りられるとしたら。

0801 2348 ほんとうだけが 残せたら それでいいのだけど、ほんとうは 現実の中の物では いけないとだけ わかっている。それでもただ印として つないでいけたなら。

0726 0719 今の世界にはいられない。だからいなかったのだから。この世界には不可能が多いなら。あと5日で姿だけ戻ってくる。別の世界へ移って元のままを。

0707 2353 不可能なことに、変化は訪れない。変わることのないことがあることを、知っているだけ。固定させている意味とは、違う種類のこと。だから当たり前では通用しないと分かっているだけ。

0603 0852 のりしろが全くなくなったまま、ぎりぎりをどうすることもできない。あなたじゃないかもと思うと。


0522 遠い強迫観念と判っているけど、永年の植え付けた木は抜いても、土が覚えてるのはしょうがない。向かう前から耐えられないまま、反射ではなく祈るように背けて、過去と違う向きなのに同じこと。抜けるまで待つしかしかたない。#23 0858

0518 0930 具合がよくないけど、まだしばらくは動けない。このままを続けるしかない。答えが出たら、行き先へ向かえるから。#22

0513 0038 ひとつだけ判っているのは、つぐんでしまっては、いけないということ。けれど、それはずっと前から、制約されてたこと。破ることしか、正しい方向へ導けないとしたら。それでも本質は、変わることはない。作り上げるものとは、違うのだから。#21

0512 0843 心がいられる場所がなくて バラバラに崩れたまま。ひとりの人間に 体がついていない。苦痛が満杯を越えてから 体が反射して失う。#20

0507 2316 やはりそれ自体が侮辱なんだと なんどでも知る。平気なのだということが いくら積み重ねることが 構わないとしても。一生これを繰り返されて 引きずり戻し続ける それはなぜ平然と 為され続けるのだろう。なぜそんなことを わざわざ選択できるのか。染み込んで溜まっていく 恐ろしい変動の堆積が この世に残ってゆくのを どうにもできずに 見せられるだけ。#19

0505 0521 淡々と書くようになってはいけないと それで日にちを空けるのは やめにするんだと思ってから しばらく時も過ぎてる。どういう波の繰り返しに 飲まれているのかも その方法への確立のなさも。それだから きちんと 心配ないよう 届けよう。#18

0502 2222 4枚目の中には 実はおとなりに 2本くっついて ふらんと揺れる 綿帽子が見える 探して見つけて 今の私より若い あなたと同時に 初めて合わせて 声を重ね揃えた こんなに体ごと 同じ人間よりも 溶け合わさって トーンも響きも 言魂も声音色も 何も浮かべずに 完全に内にある 記憶や意識では 覚えてない場所 死ぬほど安らか 同じ声になった #17

0430 2154 ちょっとこわかった。どちらの意味でも 何か動かしてしまっては いけないのだと思った。でもどうであっても もう自らの方が 守らなければ。
時が過ぎるのが速いのは 自分の為じゃないことに たくさん時間を使う人。きちんと決まったことを こなしていく人。崩せなくはない予定を ふと思い立って 今変更したら、小さかったとしても 全く異なる種類の 時間が過ぎる。#15

0428 0740 特別な期間だった。何かが初めて本当におきて、何度もわかってるはずのことを、よく分かることができた。なんて言えばいいのか、わからないけれど、偶然を過ごすことができた。ずっと返せないことと別に、消してはいけない変化。#14

0420 0747 ひとりで深夜間近に、列車で眠り込んでしまい 目的地とは反対の方へ進んでいて、ハッと目覚めて急いで引き返そうとしてる夢を 3時頃見てた。
おかげで分かってることが多くあるから 安易に記してはならないのだけれど、願ってることも 変わらない場所も 消えないままだとしても。#13

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