《MUMEI》
霊体
ユウキは呆然としながらルナを見ていた


ルナは遠くを見ながら口を開いた

『何かね、気付いた時は私が死んだ場所にいたんだけど…』

さらに続けた

『何て言うのかな…、自分が死んだのに気付かなかったんだよね…、それで自分の家に帰ったら……』

ルナは下を向いた…


『おじいちゃんの仏壇に私の写真があってさ…、親に話しかけても見えてないみたいでさ…』

ルナはユウキの方に顔をあげた

『それでどうしようかなー、って思って歩いてたらユウキ君のこと思い出してさ、来てみた』


ルナは満面の笑顔でこう言った

『私のこと見えるなんてビックリしたよ!』

ユウキは霊の事は信じていなかったが…

目の前のルナの姿に困惑していた


そして口を開いた


『……とりあえずお茶でも飲みます?』


『いただきます!』



ユウキはお茶を入れながらルナの姿を確認する


3ヶ月前のあの日と同じ格好だった

傷一つない まるで生きてるような姿だった

『あの…、ルナさんの姿は俺以外には見えてないんですか?』

お茶をルナに差し出しながら聞いた


『うーん、見えてない人と見えてる人がいるみたい』

さらに続けた


『霊感がある人には見えるのかな?よく分からないんだよね…』


ルナはお茶を見つめながら言った


『なんか未練でもあるのかな?』

ルナはお茶を見つめつづけてた


そして、ハッとしたような顔をして

『そういえば飲めないんだった!』


『へっ…?』


ルナはお茶を掴もうとした


しかし

ルナの手はコップをすり抜けた


『触れるものと触れないものがあるみたいでさ…』

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