《MUMEI》 記憶朝、目が覚めてから なかなか一階に行く 勇気が出てこない。 一階ではもうお父さんと 宏が朝食をとっていた。 昨日の夜...宏と セックスしたんだ... そう考えると 顔が熱くなる。 まだ痛い私のアソコ。 これが昨日の 行為を嘘ではなく 事実だと物語る。 やだ... また濡れてきた...。 もう、早く行かないと 遅刻しちゃう。 決意を決めて 一階に降りた。 「...おはよう」 「お、怜子。やっと起きたかー」 お父さんがまず反応。 「おはよう、怜子ちゃん」 続いて宏。 宏は普通の顔を していた。 こっちは昨日の事を 思い出すだけで 頬が染まるのに...。 「ん?僕の顔になんか付いてる?」 思わず見つめてしまって いた事に気づく。 「え?あ、何でも...」 そっか、考えてみたら お父さんがいるんだから 自然にしないとだよね。 「じゃあ俺は先に行くぞ。宏、怜子をよろしくな。」 「見送ればいいんすよね?」 「あぁ、頼む。」 バタンと玄関の ドアが閉まる音がする。 「...あの...宏?」 昨日の事について 話そうと思って すぐに話しかける。 すると驚愕に目を見開き 宏が言った。 「...何で呼び捨て?」 「え?」 ...何でって、 昨日自分で呼べって 言ったんじゃない。 「だって昨日...」 「昨日?」 待って...昨日、 すごい酔っぱらってたし もしかして 覚えてないんじゃ...。 「...覚えてない?」 「...昨日の夜からは全く。気づいたら布団で寝てたからね」 「...。」 「僕が宏って呼べって?」 「...はい」 「そっか、ごめんね覚えてない。でも宏って呼んでくれて構わないよ。」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |