《MUMEI》

「もっと俺のこと考えてて」
七生に注意されてしまった。雑念が多かったか……反省だ。



「ひゃっ、 ちょおッ……」
七生の上ってきた指が乳首で止まった。
ぎゃああ、こんなトコ突かないで!キスでもういっぱいいっぱいなのに!


お前もか、お前も変態だったのか!


乳頭で指がくるくる惷く、下唇を噛んで我慢しても上気した肌や、指の動きに揃えて反応する背筋の伸縮は隠せない。


「二郎めっちゃ感度イイ……」
頬に当たる七生の息づかいやじんわり浸みる声も俺のことおかしくしてるのに気がついてるかな……。


「 駄目だって、帰ってくる から さ……ァア!」
軽く突起を摘まれ、低刺激が走る。

薄目を開けると、七生のつむじが見えて、鼻先が俺の胸部に触れた。七生の舌が左乳首に伸びていく瞬間だった。付着した途端にヒクつく。





………………クチュ……





「…………ッン、ハァ、 あ、やっ……」
顔見れない。首を上向きにしてしまう。


べろちゅーのときみたいな音、口内を掻き乱されたときと同じ痺れ……外側から舐め回されてるのに体の芯から快感が沸き上がって仕方がない。




「……ふゥ、ふふ、すっかり立ってる……」
俺の胸を両手で押し、くちゃくちゃ乳頭を唾液で濡らしながら、やらしい言い回しをしてきた。
実に楽しそうだ。




「も……やめッ」
そろそろ止めてくれないと……!

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