《MUMEI》
ボッチと日常
もう飽きる程見てきた大きな校舎を見上げる桃峰学園の高校二年生である赤城 瑞希は新たな出会いに胸をワクワク………












……させる事もなく綺麗な下足室の方へと歩いた。



この学校は地位と学力でクラスを分けられるが、瑞希はS〜G組まである内のD組といういかにも平凡なクラスの生徒だ。



S組には、一部を除いて容姿端麗、成績優秀で地位の高い生徒が集まってできた生徒会があるが、それも瑞希にとってはほど遠いものだろう。




ちなみにその生徒会は風紀委員も受け持っていて男子役員五人を王子、女子役員を姫、と呼んでいる。









もちろん容姿ですらも瑞希は届かない。




肩までの少しうち巻きな一切染めていない黒髪に赤みを帯びた瞳という容姿の持ち主で、けしてブスという訳では無いのだが美少女とはほど遠くこれまた平凡である。






そんな彼女の地位はというと、別段誰に嫌われるでもなくむしろ以外と人気な傍観者……所謂ボッチ、となっていた。

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