《MUMEI》
学園王子と姫
屋上から無事、クラスの列に辿り着いた瑞希は体育館に吸い込まれるように入っていく生徒たちを眺めていた。








始業式が始まると前半はスムーズに進んだ。
前半は理事長、学園長からの話しだ。


このまま行けばすぐに終わると思っていたのだが、それは叶わなかった。





その理由が、教頭の話だった。
理事長や学園長の話が短い代わりにこの学校は教頭の話がとてつもなく長いのだ。


生徒達も各々にくつろいだり、あくびをしたり全く話を聞いていないがそれもお構い無しに教頭の話は続く。




が、それもまた次の瞬間に生徒達の態度が切り替わった。




何があったのかというとタラタラと話をしていた教頭が引っ込み、美形集団が出てきたのだ。






いつもなら、瑞希もスルーしていたが今回はまじまじと彼らを見ていた。


その美形集団の中に、さっきまで一緒にいた桃色の瞳の女の子と金髪のヤンキー(のような人)がいたからだった。




必死に瑞希が数少ない記憶の中から見つけ出した記憶に瑞希は合点がいった。





















彼らは、この学園の通称、『王子』と『姫』だったのだ。

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