《MUMEI》
〜 Epilogue 〜
"華闘士"の石はあの2つしかなかったようで、あれ以来"華闘士"と遭遇することはなかった。

あの男と遭遇したことは、俺とユリだけの秘密で… 無論、俺が"華闘士"となったことも秘密だった。


 「ねぇ、ソラ… あの時のこと、覚えてる?」

 「え?お前が数学で赤点取ったときの話か?」

 「違うよ! 2人だけの、秘密の話。」

 「あぁ、あれな… お前、トラウマになってるからあんま話したくないって言ってなかったっけ?」

 「そうだけど… ちょっと、訊いてみたいことがあって。」


彼女は、視線を落として… 赤くなりながら、こう言った。


 「あの日使ったクロユリ… "呪い"以外にも花言葉があるんだけど… 何だか、知ってる……?」



…… クロユリ、 花言葉 "呪い" "恋心" … 。

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