《MUMEI》
過去2*
「アナルセックスしたんだよ。男同士のセックスの鉄板」

「ア アナル!?」

「男と女のセックスでもあるだろ?」

「あるけど...」

「ま、とにかく、俺の尻の穴使って、アナルセックスしたんだよ。狂いそうだった。痛いし、気持ちいいしで。
そんな生活を続けて10年、ある日孝彦が写真を見せてきたんだ」

「10年!?」

「そ、10年。会えない週もあったけどほとんど毎週会ってた」

「あり得ない...。その間に彼女とか作らなかったの?」

「孝彦以外にセフレならいたよ。男の」

「男...」

「初めてが男だったから男のセックスに慣れたんだよ。」

「...で、何の写真?」

「怜子ちゃんの写真。10歳の時のだった。可愛いだろ?って孝彦が自慢してたな」

「お父さんってば...」

カァっと赤くなる。

「親なんてそんなもんだろ。
それで俺、ちょっとヤキモチ妬いたんだよ。孝彦が奥さんとセックスしてできた子かって」

「え...?」

「毎週セックスしてりゃ、ちょっと好きになるだろ。」

「...そう...だね」

「俺、無性にこの子供に会いたくなって孝彦に言って会わせてもらった。
そしたらその子、すっげぇ可愛いんだよ。」

「...わ 私?」

「そ、怜子ちゃん。孝彦が溺愛するのも頷けるぐらいに可愛かった。俺を“お兄ちゃん”って呼んでニコニコしてた。ロリコンか!!...って、自分でツッ込んだね」

「...」

「写真で見た時は何とも思わなかったのに、不思議だよな。本物に会ったらすげぇ可愛いんだよ。初めてオンナ...っつぅか女の子だけど、セックスしてぇって思った」

「10歳の子に!?」

「あぁ。
自分でも絶望したぜ?男と散々セックスした次は10歳の女の子かって」

「すごい性癖ね」

「俺もそう思う」

「...」

「それから俺は、いつか怜子ちゃんとヤる時の為にセックスの練習をしてたって訳。」

「...って事は、オンナとセックスするのは初めてなんだ?」

「そういう事」

どうしよう、嬉しい。

男同士のセックスは
私の中でカウントに
入らないって言うか...
だから私が初めて
って事いいんだよね?

「さっき...付き合ってる人がいるって言ったのも男の人なの?」

「ん?...あぁ、そうだよ。オンナとは、付き合った事も、キスした事もセックスした事もない」

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