《MUMEI》
強固。
我慢しきれなかった。
「君が何者で、何で人間の体を弄れるのかはどうせ教えてくれないだろうから聞かないけど、何でこんなことをする目的かを話せ!」
「君の人格でその口調は似合わないよ」
小鳥遊さんの腕を引っ張り、体をこちらに倒させ、顔面スレスレで拳をスンドメした。
「無理矢理にでも、聞き出してやってもいいんだよ?」
小鳥遊さんはまた不気味に笑いだした。
「そんなボロボロの体で?……ちょん」
僕の腹部を軽くピン、と指で弾いた。
たったそれだけで、僕の身体には激痛が走った。
「ぐああぁぁ……!」
「重傷なんだからはしゃいじゃダメだよ?」
ニコッと笑う。
「目的ねー。これも少しだけなら話してもいっかな」
……!話して……くれるのか。
激痛のせいで声が出ない。
「ワタシはね。観察者なんだよ、君達の」
小鳥遊さんは立ち上がる。
「君達5人の心は実に興味深い。君達の信頼度は表面上はくっついたり、離れたりの繰り返しだけど、実は君達の心の奥底は微動だにしていない。君達5人の絆は、地球上のどの合金でも例えられないような強固なものなんだよ」
小鳥遊さんは両手を広げ、さらに大袈裟に言葉を紡ぐ。
「こんな関係、一生懸けても作れない人間が大多数なんだよ。すごいでしょ?君達はたった2、3年でそんな関係を作り上げたんだから。誇れるよ」
「君は一体……何を言っているんだ……」
「だから、ワタシはそれをねーーー……」
小鳥遊さんは静かに、ゆっくりと、語る。



「ぶち壊したくなったんだよ」

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