《MUMEI》
寝坊
   〜歩視点〜


・・・・・・・・・・


うわっ!!

やっべぇ〜!!

寝坊した!!



いやでもチャリをかっ飛ばしていけば


なんとかなるよな・・・?

・・・多分。

意味のない自問自答を終え


急いで支度をして


学校に向かう。


あともう少し・・・!

2組の前を通り過ぎると

いつもより

賑やかな気がして


立ち止まると

チャイムが鳴ったので

俺は、焦って

隣のクラスへと駆け込む。


「セーフ!!」っと言って教室に入ると


担任がすかさず

「アウトだ!」っと言った。


みんなクスクス笑いしている中


麗羅チャンの方へ顔を向け


手を振った。


すると麗羅チャンは


戸惑った様子で


礼をした。


・・・・・今日も満点♪


っと俺が青春を満喫していると

担任が

「早く座んなさい・・・。」

っと呆れた口調で言った。

俺は、自分の席に座り

ホームルームが

終わるのを待った。

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