《MUMEI》

「……っ!?」


なんだ、


今まで体験したことのないくらいの衝撃と音に俺は身震いする。


人間は割とこういうとき騒がず、逆に押し黙ったりするもので


俺も固まった。


衝撃によって、棚に並べてあった品物がどんどん落ちてゆく。


この建物も、軋む音がした。壊れなかったのは幸いだが。


とにかく俺は、必死に両手で頭部を保護した。

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