《MUMEI》

俺たちは、村長が用意してくれた客室に、移動した。


4人一緒の部屋。


ベッドが4つある。
ちょっとボロいけど、文句は言えない。


「あぁ、腹ヘった。」


「ちょっと、シンヤ。そんなこと、言っちゃ駄目だよ。
村人さんだって、みんなお腹空いているんだよ。」


「あっごめん。」


『なぁ、テンア疲れていないのか。』


「疲れてない。」


『そうか。』


テンアは、いつもと同じ顔をしている。

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