《MUMEI》

桃峰学園の制服は男女で少し違う。

女子は、シャツは薄いピンク色に
黒色のネクタイ、白色のブレザー、
黒色のスカート、紺色のベスト(セーター、カーディガン有り)
白か黒か紺の靴下に黒色のローファーであり、ベスト等は学年ごとで色が違い、

一年は白、

二年は紺、

三年は灰色になる。


ちなみに、結菜はネクタイをリボン結びにしており、それが原因で瑞希とその他一部以外の全校女子生徒がリボン結びにし始めたことを結菜は知らない。

恐るべし、姫の影響力である。



そして男子は、黒色のシャツに
青色のネクタイ、白色のブレザー、
灰色のズボン、ベスト(セーター)は女子と同じで、
その他は全校生徒指定なので同じ。

さすがに男子の方は決してネクタイをリボン結びにするなどはしないが。


この学校は、あまり校則がなく制服の着方については私服ではない限りほとんど自由と言っても良いくらいで、
翔も下に半袖シャツを着て、その上に黒シャツを羽織っているだけの状態なのだ。



なので、蒼のようにちゃんと制服を着ている人は少ない。

「………ねぇ」

「へ?」


どうやらぼんやりしていて昼休みも終わってしまっていたらしい。
そして何故か瑞希の斜め後ろには蒼が立っていた。


初めて聞く彼の声は高いとも低いとも言えない声の高さで、透き通っていて綺麗だった。


「……これ、瑞希のじゃない」


本人は最後に?マークをつけたつもりだろうが、抑揚が全くなく瑞希からすれば棒読みに聞こえるような言葉だった。

彼が手にしていたのはスカイブルーの色をした女子が持つには可愛げのない一切柄のないハンカチだった。

「あ、あぁ……ありがとう。……て、『瑞希』って……」


あまりにも蒼がさらっと言うので聞きながしそうになったが瑞希は蒼に自分が下の名前で呼ばれた事に少なからず驚いていた。


「…嫌?諒が呼んでたから……」

「嫌、じゃないよ。……あ」


のんきに話していた瑞希だったがふと、気づいた。

「次授業だった!ごめん、また明日ね」


それだけを言うと瑞希はコンピュータ室を急いで出ていった。



「……また……明日」


中にのこされた青年はその表情は読み取る事はできなかったが、その声は少し、ほんの少しだけ嬉しそうだった。

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